★華麗なる?!NY通信★強制メルマガ★2008年7月31日 ★ばっきー&イヤミーが、見た、着た、買った?&食った!!! その75 *********************************** 75:さよなら、マンハッタン ~我が家の窓から *********************************** 2007年8月10日に、NY、マンハッタンに到着しました。 その後、私たちが1年弱の日々を暮らしたのは、 310W 52st のアパートメントの18階。 とっても便利な場所と、 デザイン・・・ そして,窓からの景色を優先して選んだ部屋は、 NYでは借りてはならない!?新築で、 いろいろトラブル?もありましたが、 私たちのすばらしい日々をバックアップしてくれたな、と感謝しています。 で、朝な夕な・・1年間、窓からの景色の写真を撮り続けました。 いちばん好きだったのは薄暮の時間。 あと一押しで暮れはじめる微妙な数十分、 ふしぎに輪郭がはっきりして、 えもいわれぬ美しさなのです。 NYからの最後のメルマガは、 すべてこの我が家の窓からの写真です。 同じ景色でも、空の色、雲の表情、遠くハドソンリバーの反射具合、 対岸のニュージャージーの緑・・・ すべてが季節ごとにかわり、 いえ、日ごとに変わり、 いつも新しい発見をさせてくれました。 さて、ここは、マンハッタンで言うと、ミッドタウンの西側。 ブロードウエイミュージカルが多く上演されている タイムズスクエア周辺の劇場街へは、約5分から10分。 滞在中、20本のミュージカルを見ました。 いちばん感動し、私にとってNYと言えば! という作品になった『リガリー・ブロンド』は 結局7回見ました(笑)。 主演女優の天才ローラ・ベル・バンデイは 7月20日を最後に主役を降りてしまい、 今は普通(並)の作品になってしまいましたが・・。 また、見て廻るだけで幸せになる、 &危険な場所・・ 大好きなデパート2店、 サックス5thアベニューまでは徒歩10分。 バーグドーフ・グッドマンまでは徒歩15分。 いろんな意味で、ファッションに、再び開花した!と思います。 年齢を重ねてこそ楽しむ、着こなしについて、 多くを教えられました。 白髪になってなお、鮮やかな色彩を組み合わせる素敵な諸先輩方に 感心&感動しきりでした。 挑戦、バランス、固定観念からの脱却、色の醍醐味、 思うままに書けばこんなところでしょうか。 新しいデザイナーのパワーも感じたし、 お客さんを見ているだけでも楽しかった。 ほかのお客さんから話しかけられるもの、また愉快なり。 5番街の観光スポット、ロックフェラーセンターまでは歩いて10分。 走れば7分?! 英語の学校があってここへ通いました。 時々走って・・。 しかし、英語は最後まで、苦手・・というか嫌いでしたねー。 おそらく、客観的に見れば1年もいるのですから、 少し聞こえるようになっているし、 いいたいことを言える?ようになっているのでしょうが・・・ 達者な日本語?!とくらべて、 ジレンマに悩むこと多く・・・。 駐在などの腰掛ではなく、 異言語の国で働くこと、 生きること、 国際結婚など含め、 あらためて、いやはや・・どれほど大変なことなのか? いくつかの実ケースも見て、深く考えさせられました。 さて、最後の3日間はホテルに移りました。 今回はTHE HOTEL LONDON。 狭い部屋が多いマンハッタンで、ここは広さが魅力です。 いくつかのホテルに泊まったり、機会があってお部屋にも行きましたが、 マンハッタンのホテルはおもしろい。 東京はどうしてこうならないのかな・・。 いつか、まとめて必要な方に紹介したいな、と思っています。 で・・・NYを去るにあたり、 どこに行きたいか? 私のあたまに浮かんだのは、 ブルックリンブリッジ、 五番街。 そして・・・セントラルパークでした。 NYに1週間だけ旅行に来た人でも、同じでは・・? でも、思ったのです、はじめてのNYを原体験として 人はそこへ戻るものなのではないかと。 私が初めてNYを訪れたのは20年前。 そのとき、5番街に近いセントラルパークの見えるホテルに泊まっていて、 早朝そこを出て、見上げた空と、パークと まだお店の開いていない静かな五番街を、 いまでもはっきり覚えています。 そのときの、パークの木の色も、観光馬車も、 これから動き出そうとする5番街も、 しっかりと一枚の写真のように覚えているのです。 ものすごく感激して・・・うれしかった。 ・・・結局のところ、 私にとってのNYは、 いつまでたっても、そのときのNYなんだと思います。 実はそのとき、 『ああ、私はいつか、ここに住むかも・・・この五番街を闊歩するかも・・』 と直感のように、 神の啓示のように思ったこともしっかり覚えています。 まあ、その後、数年で、 あれは勘違いで、啓示でもなんでもなかった・・と思いなおしました。 が、20年もたって、 思いもかけずに・・実現するなんて・・・。(闊歩はしていませんが。) 予知能力? いや、ただ、相方に感謝。 我が家からセントラルパークサウス(南側の入り口)までは、 歩いて10分。 結局、帰国前日はここで、お弁当をひろげて、ランチしました。 気持ちよかった。 たまにはバトミントンをしたり、 お弁当を作って出かけたり、 ひたすら てくてく歩いたりしたパーク。 ま、日本で近所の公園でまたやるかな??? ブルックリンブリッジ。 その魅力は このブログでも 何度か書きました。 私はここを 歩いて渡るのが大好き。 最後は、 日暮れ時から夕日、 そして夜景に変わる時間に、 ブルックリンのダンボ側から マンハッタンへ向かって 渡りました。 マンハッタンって・・・これだな、 と、思うのです。 そして、柵も何も無くて、 床はデッキ・・という無防備な橋の姿に、 アメリカという国と、 日本の違いを、思っちゃったり・・。 この写真は・・そのうち? NYはここ数年、ウエストサイドが旬だったと思います。 昔からNYといえば・・な、グリニッジヴィレッジはもちろんですが、 ここを中心にすると、 その南のトライベッカ、 その北のミートパッキング、 そのまた北のチェルシー(とくに8ave沿い)などなど。 私たちは、よくわからないうちに、 ウエストサイドに住むことを決めたのですが、 ラッキーでした。 そして、よく散歩しました。 マンハッタンは日常でとにかく歩きますが、 散歩コースとして好きだったのが、このダウンタンウエスト。 ウエスト4th、 ワシントンスクエアからミートパッキングへ抜けるのがいつものコース。 が、おそらく、 このあと、2,3年したら、 逆にイーストサイドが人気になりそうな予感を感じています。 ニューミュージアム(Sejima kazuyoチームのデザイン)ができたあたりや、 もっとイーストエンド側・・A、B、Cアベニューとかね。 しかし・・ 景気の悪さは、 不景気知らず? と言われるマンハッタンにも じわじわと 押し寄せています。 家賃は あまり下がっていませんが、 この1年で、 デパートの売り上げも減。 いわゆる高級?レストランの予約も、 去年は 2週間前でも取れなかった店が、 いつでも取れるようになったり。 NYで人気のあるお店の価格帯が下がってきていたり・・。 そして、私たちが来たときより、 高いといわれるホテル料金が、ほんの気持ちながら、 安くなったと思います。 お買い物している人も、 外人(ロシア人、欧州人多し!)がおおい。 ウォールストリートのレイオフは もう日本でもニュースになっていると思いますが、 彼らが消費の原動力だったので、 その影響は大きいかもしれません。 さらに拡大すると思います。 それでも、他のアメリカの街の2倍近い平均所得を誇るマンハッタン。 こんな特殊な状況ですから、 (ものすごく狭い中に、ひしめく人々、 どんな値段でもここに住みたい人々が多く、マーケットが揺るがない) どこまで落ち込むか・・・あるいは、タフに乗り切れるのか? この1年が見所だと思います。 そして、もしマンハッタンの経済が本当に、 かなり悪化したら、 信じられないくらいまで改善された治安も・・悪化するではないかと、心配です。 いよいよ、さよなら、な私たち。 中国人は、すべてを捨ててやってきて、アメリカ人になる。 韓国人は、NYで学び、やはりアメリカ人になる。 日本人は、かならず日本へ帰る。 お客さん、なのですね、ほとんどの日本人が。 実際、30年以上ここに住みながら、そろそろ日本に帰る・・という人に、 たくさん会いました。 しかし、帰る国があるということは、 帰る国がすばらしいと信じられる、ということ。 びっくりするような夢や 大逆転はないかもしれないけれど、 安定や安心がある、 アメリカよりは弱い人に優しいと、 信じられる国だ・・・ということのようです。 ほんとうにそうなのか? これから、帰って、 たった1年だけど海外で暮らしたこと、 NYで感じたことあわせて、 つらつら・・考えるかな、と思っています。 なにはともあれ・・ 1年間、ありがとうございました! なによりも健康で、過ごせたこと、 NYの守護神?自由の女神様に感謝。 日本から、エールを送ってくださった皆様にも、 心から、心から感謝しています。 たくさんの和菓子や、和食材、湯たんぽ、カイロ・・・送っていただきました。 涙がちょちょぎれるほど、うれしかったです。 そして、NYで知り合えたみなさま、 あなたのおかげで、NYが忘れられない場所になりました。 一期一会・・という言葉もありますが、 末永くお付き合いしたい方ばかりです、 お忘れなきよう・・よろしく。 (しつこくメールしますので) いやーいよいよ熱波の日本です! NYで、郵便局で1時間待つことにも慣れ、 気が長くなった(うそ)とか、 すっかり遊びほうけて(ほんと)、 スピード感あふれる東京に対応できないとか、 いろいろ問題ありますが、 あらためて、 また、みなさま何卒宜しくお願いいたします!! ### #
by nyiyamee
| 2008-08-02 14:34
| NY日々コラム
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