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71 人生初めての仲人、なんとNYでで・・・美男美女にうっとり♪


華麗なる?!NY通信★強制メルマガ★2008.7.20
ばっきー&イヤミーが、見た、着た、買った?&食った!!!     その71
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71 人生初めての仲人、なんとNYでで・・・美男美女にうっとり♪
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自分たちの結婚にもお仲人さんはいなかった私たち。
なんと、NYで人生初めてのお仲人さん?!をやることになりました。
と言っても、こちらの場合、Eyewitness つまり立会い証人ということで、
結婚する二人を見届ける証人役ということです。

こんな?私たちに、この大変なお役目を頼んでくれたのは、 
NYで仲良くなったスタンダップ・コメディアンのRIOちゃんと
その美しい恋人であるCちゃん。
多分RIOちゃんの一目ぼれから始まったと思われる3年来?の恋を実らせての結婚です。

ふたりにお仲人を!と頼まれたのは、実は1ヶ月以上も前のこと。
RIOちゃんとは、去年の晩秋、
初めてコメデイクラブに彼のステージを観にいって以来のお付き合いです。
で、その彼が、私たちに恋人であるCちゃんを紹介してくれたのは
我が家でのクリスマスパーテイでのことでした。
初めて会ったとき、私は、なんと美人!とうれしくなったのですが、
そのうえ、同じ年であることも判明。
私は魅力的な女性が大好きなので、
NYで友達になれたら・・と密かに思った次第です。
その後、メールしたり、遊びに行く中で、
いい友達になれたかな?と勝手に思っています。

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そんな中で私がいちばん感心しているのは、
ふたりの礼儀正しさでした。
あたりまえ・・といえばそうなのですが、
ありがとうを言うとか、挨拶をするとか、ねぎらうとか・・
そういうことができない人はたくさんいます。

特に、NYにいる日本人は大きく二つに分かれると思っていて、
あつかましく、お育ちが悪い感じになっている人と、
ものすごくちゃんとしている人・・それが極端に分かれています。
おそらく、海外で、大都会で、ともすれば思うように暮らしを立てていけないような場合、
だらしなく、ずうずうしく、含羞を忘れて落ちていく人も多いのではないでしょうか。

でも、二人は、とってもきちんとしていて、
いつも本当に気持ちよくお付き合いさせてもらいました。
とくにRIOちゃんは要するに芸人さんなわけですが、
まったくずるいところや、ぬけぬけとしたというか、
ずうずうしいところがなくて、こういうのは育ちなんだな・・といつも思います。
(人が良すぎて、心配なくらい)。

そして、そんな彼のよさをよーくわかって、
時には支え、時にはしかり・・している彼女もまた、躾のいい、育ちのいい人だと感じます。
多分、その美しいルックスゆえに、
誤解されることもあると思うのですが、
意外にもろいところの多い、さびしがりやの優しい人と・・私は読んでいます。

正直、まだ8ヶ月くらいのお付き合いで、
知らないこともあるのでしょうが、
ともかく、私の大好きなふたり!なのです。

そんなふたりが・・結婚!そしてその立会人に!
いやはやうれしかったです。
聞けば私たちの帰国間際。
私たちにとってもNY最大の思い出になると思いました。
絶対に、幸せになるふたりなので、しっかり見届けたい!

さて、アメリカでの結婚。
もちろん教会なども一般的ですが、
欧州同様、市役所も一般的。
以前、イタリアのナポリ市役所でも結婚するふたりを見ました。
ここニューヨークでもNY市役所で結婚するカップルはとても多いのです。
いわゆるcivil wedding(市民婚)です。

ここには、チャペルがあって、役所の方が司祭として、二人に結婚を誓わせ、
いわゆる結婚式をやってくれるのです。
日本だと、ただ、婚姻届を出して終わりですから、味気ないですが、
こちらは市役所でもちょっとしたセレモニーをやってくれるわけです。

以前から折々に書いていますが、
いつも意外にも・・すごいなと思うのは、
私たちには想像もできないミリオネアから、極点に言えばホームレスまで、
基本的な人の営みに欠かせないことだけでなく、
楽しみ(余暇)にいたるまで、
それぞれのクラスにそれぞれの方法が用意されているのがアメリカです。

ものすごい格差社会であるからこそ、
それを大前提にしたセイフティネットが用意されていると感じます。
これはすごいです、ほんとに。

一方で大金持ちの方々にはNO CAREですし、
持つ人には、持たざる人には想像もできないような・・
どこまでも続く上↑がある・・感じです。
(日本では、お金がある人にも手厚かったりしますけど・・)

この市役所での結婚式も、
ある意味ではセイフテイネット的な役割も果たしていて、
誰でも結婚したくなったら、いらっしゃい・・という感じです。

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もちろん、かのSEX&TheCity(映画)で、
キャリーが、最終的にはこの市役所での結婚式を選んだことでもわかるとおり、
こと、この市役所結婚について言えば、
かなりリッチと思われるカップルもいます。

私たちが立ち会ったこの二人も、それぞれのご実家を考えれば、
大豪華ホテルでもOKなわけですが、
あえて、いちばんストレートな市役所での結婚を選んだ口。
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なぜか?私はふたりを見届けながら、
わかるような気がしたのです。
豪華な披露宴や大勢に見守られての結婚式以上に、
ふたりの、ふたりによる、ふたりのための、結婚・・そんな気がすごくしました。

7月11日、大晴天♪
これ以上は望めない、真っ青な空。
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まずは、
シンプルでシックな
ウエデイングドレスと、
紺の今どきなスーツで正装した
新郎新婦と共に、
私たちも正装?で
シティホール(市役所)へ。
(相方はネクタイをしないつもりが、
新郎にダメだしされて
久々のネクタイ)



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NY市役所は
マンハッタンの南の端のほう、
ウォールストリートなどに近いところにあります。
まずはこの市役所へ入館。

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全員がパスポートを提示し、金属探知機を通ります。
新郎は新婦の代わりに持っていた花嫁のブーケの銀紙が引っかかり、
念入りなボディチェックを受けていました(笑)。

2階に行くと、結婚手続きの部署があり、
「結婚証明書」を申請する人、「結婚式」をする人が、
窓口の前で行列を作っています。

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そう・・結婚したい二人は事前に
まず結婚申請→マリッジライセンスを取得しなければならないのです。
ライセンスと言っても、難しい試験があるわけではなく、
ふたりの意思が結婚で一致していることを示すようなもの。
これを取得したら、その後30日以内?とかに結婚式をして結婚しなければならず、
期限を過ぎると、再びマリッジライセンスをとるところからやりなおしです。
いきなり婚姻届ではない、この2ステップ・・意外に気持ちの確認になっていいですよね。

で、ふたりはマリッジライセンスを月曜日にもらって、
今日、金曜日(7月11日)に結婚!じゃじゃーん・・・♪
私はノリコ(カメラ)で写真を撮り続けていたら、
順番が来て、せっかちなRIOちゃんが
「立会人!ここにサイン、サイン!」と怒鳴り、
なんと相方が私の分もサイン!
ええええっーーー、と思ったけど、あとの祭りで、
私はサインしないまま、正式な“婚姻届”が・・・。
ああ、いいのか、証人2!!
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書類を提出した窓口で役所のおばちゃまに「チャペルへ行きなさい」と言われ、
チャペルと書かれた部屋へ移動。
左右にあるチャペルの待合室は、
セレモニーを待つカップルと家族&友人たちでかなり混んでいました。
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初々しい中国系のカップル。
どうみても自分たちの子供と思われる8人の子供たちに囲まれたヒスパニックのカップル
(これは子供はどんどん産んだけど、結婚だけ忘れてたのかな?)。
ものすごい巨漢のお二人。
ウエデイングドレスだからなおさら・・すごかった。
はたまた、やたら、友人たちがうるさい白人カップル(友人はみんなゲイ?)。
グループみんながショートパンツで、どれが新郎かわからない人々・・など。

この待合室で待っていると、2、3分毎にカップルが呼ばれ、
“セレモニー”が行われます。
待つこと数十分。
かなり動揺&緊張して、時折遠い目をしている新郎と、
輝くばかりの美しさで幸せそのものな新婦の対比が楽しかったです。

突然「ライオスキ~!」との声。
うーん、ロシア人もいるのねーなどと聞き飛ばしていたら、
これが、RIOちゃんの本名、良介のことで・・・あわててチャペルへ。
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セレモニーはチャペルで(といっても宗教色は無い10畳くらいの個室)
司祭役にあたる市職員と新郎新婦と関係者のみで行われます。
一応、キリスト教式に、
結婚の誓い→指輪交換→キスと行われるのが普通で、
ここではどんな宗教の人もこの流れ。

まず、担当の女性職員マルチネスさんに
「RIOはNYで有名なコメディアンなんですよ」と伝えると、
彼女もノリノリで「Say some jokes!(なんかおもしろいことを言ってよ!)」。
緊張しきって顔がさらにひきつる新郎。
そこへ追い討ちで・・「笑いなさいよ、コメデイアンでしょ!」
RIOちゃんが大真面目に
「笑わせるのがボクの仕事でボクは笑わないから・・今日はおれの式ですし!」と言うと
「面白くないわねえ」「どこでコメデイやってるの?」とキビシイつっこみ。

「この結婚に反対の人、意義のある人はいませんか?」
「いません」と神妙な二人に
「ちょっとライオスキ!スマイル!」てな感じで、
キスも「もっとちゃんとしっかりやって!」とダメ出しされ、
やり直し。
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なんだか他のカップルよりかなり長く、そして爆笑のうちにセレモニーは終わったのでした。
終ったら、「ふたりともプリティ、ステキな美男美女」とマルチネスさん。
結局、新郎の名は最後まで「ライオスキー」でしたが、
ともかくめでたしめでたし。

晴れて夫婦になった2人には「結婚証明書」なるものが渡されます。
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シティホールはまさにブルックリン橋の袂。
そこでマンハッタンが美しく見える私のお気に入りスポット、
ブルックリン・ブリッジを渡る!を決行。
40度近い日だったので、いやはや大変でした。
橋はデッキになっているので、
ヒールが挟まらないように花嫁は裸足に。
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昔の映画ではないですが、まるで結婚式場から逃げてきたみたいな姿に。
そんな新婦は、とっても美しいので、大人気。
すれ違う人たちが「Congratulations!」と声をかけ、写真を撮る人もたくさん。
ふたりはダンスの世界でもペアで、
新郎はまさにプロのダンサーでもあり、
日本の社交ダンス界のスターだっただけに、
ともかく絵になるカップルなのです。
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マンハッタンを見ながら、さっきまで緊張してテレまくっていたRIOちゃんも、
100年分?の笑顔に。
美しい花嫁をいたわる姿も、このこのっ!って感じでした。
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いや、いいもんだなあ、としみじみ思った次第です。
本当に、自分たちが幸せになるtために、ふたりだけを見つめ合う結婚式!でした。
新郎は、やはりアーティストだけあって?
時々はめをはずす?のが心配ですが、
結婚したからには、絶対に最愛の人を泣かせないのが、最優先。
どうか、一番大切なものがわからなくならないように・・と
自分への注意勧告も含め、祈りました。
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まもなく、私たちは帰国で、ふたりともお別れにつき、
日本とNYの真ん中、ハワイで、結婚1周年をやりましょう!と話しました。
実現しようね!

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ちなみに、私たちも、日本でしか結婚していないので、
アメリカでこの市役所での結婚式が出来るとのこと。
ふむふむ・・。
もう一回やりますか?!

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by nyiyamee | 2008-07-23 02:38 | NY日々コラム
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